活動報告

2018.09.25 新たなスラグ問題/排出業者特定し責任問え/伊藤県議 

 高崎市内の道路や公園駐車場などに使われた資材から環境基準を大幅に超える鉛やヒ素が検出された問題で、伊藤祐司県議は9月25日の県議会本会議で県の姿勢を厳しく追求しました。
 県は7月に、県道高崎渋川線バイパスの盛土の一部から、基準を超える鉛とヒ素が検出されたと公表。その後、党県議団の調査で数キロ離れた公園駐車場や道路に使われた敷砂利などから最大で環境基準を60倍も超える鉛などが検出されました。いずれも同一のスラグが使われたとみられますが、県はスラグとは認めず「有害物質を含むがれき」だとしています。
 伊藤氏は、「がれきであるならば、それを汚染した有害物質は何か、誰がどこから持ってきたのか、業者からの聞き取りで特定は容易だ」と指摘。中島聡県土整備部長は、「どこから持ってきたか確認できるようなものはない」という、業者の言い分をそのまま答弁しました。
 伊藤氏は、県道の盛土工事をした岡田工務店(高崎市)の採石場に大量のスラグが山積みになっていることや、同社所有のメガソーラー敷地にもスラグが敷き詰められていることを告発。かつて同社のホームページで、東邦亜鉛安中精練所が排出するスラグを破砕材に混ぜて販売施工していることが掲載されていたことも明らかにし、「官民問わず広範な工事で使われた可能性が高い」と指摘。早急に調査を行う必要があると迫りました。
 須藤雅紀環境森林部長に対しても、「がれき」ではなくスラグとして認定し、排出企業の責任を問うべきだと要求。「建設業者に対しては廃棄物の分類をきちんとやるように指導している県が、がれきとスラグの判定もできないようでは役に立たない。これでは群馬は産廃の捨て放題だ」と批判しました。



 
 
 
 

 

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