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心理学講座

  精神分析療法>神経症
精神分析では、自我がイドや超自我からの要求を調整できず不安になり、防衛規制が働いているにもかかわらず自我の不安を完全に処理できないと神経症の症状となって表出すると考えます。

また、同じような防衛規制を繰り返し使い続けることも心の問題に結びつくといえます。例えば自分に問題が起こるたびに抑圧を繰り返すというのも不健全だということです。

さらに、精神分析では乳幼児期の体験を重要視しています。
大人になってから生じるさまざまな心の問題の背景には、乳幼児期の体験が大きく関係しているという考え方です。

具体的には、乳幼児期における親子関係において欲求が十分に満たされないまま成長したり、トラウマとなっている体験が未解決のまま成長した場合、大人になってから何らかの問題に突き当たった際に乳幼児期への退行が起こったりして社会的不適応な状態になるというようなことです。

また、乳幼児期の未熟な防衛機制に頼り続けると、大人になっても無意識の不安におびやかされることになります。

さらに、大人になってからの未熟な防衛機制は社会的不適応な状態をつくりだします。

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神経症という言葉は現在では使われなくなっています。神経症はドイツ語ではノイローゼといいますが、これは神経の病気という意味です。

フロイトが活躍した時代にはノイローゼの代表格であるヒステリーが診療の中心でした。ヒステリーは手足の麻痺などが主な症状として表れることが多かったので、フロイトは末梢神経が麻痺したために手足の麻痺が起こると考えました。そのため神経症という名前がつけられたのです。

しかしその後、手足の麻痺は末梢神経とは関係がない事がわかり、ノイローゼ(神経の病気)というのはおかしいということになり、現在では神経症という言葉が使われることはなくなりました。
そしてヒステリーという言葉も差別用語的な意味を含んでいるために使われなくなっています。

今でも、かつて神経症と呼ばれていた病気という意味で神経症という言葉を耳にすることはありますが、神経症の様々な症状は不安障害や解離性障害などに分けられていますが、これらには「不安」「恐怖」といった共通するキーワード含まれています。

現在の日本においては、フロイト当時の精神分析療法を使うことはほとんどありませんがカウンセラーがクライエントを理解するために精神分析の概念を援用することはあります。

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