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心理学講座
精神分析療法>超訳!よくわかる理論>フロイトさんインタビュー@
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えー本日は精神分析の創始者であるフロイトさんにおいでいただきました。それでは早速お話を伺いたいと思います。
レ「どうも、初めまして、よろしくお願いいたします」
フ「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
レ「早速なんですが、精神分析療法の特徴を教えてください」
フ「そうですね。精神分析療法の特徴を一言でいえば無意識の意識化でしょうか」
レ「無意識の意識化ですか?」
フ「はい。神経症などの症状は無意識の中に抑圧された記憶や感情などが作用していると考えます」
レ「抑圧された記憶や感情?」
フ「ええ。人間は意識することに苦痛を感じるような記憶や感情を無意識の中に閉じ込めようとするんです。しかし、無意識の中に閉じ込めたとしてもその記憶や感情が消えてなくなったわけではありません」
レ「つまり、苦痛を感じるような記憶や感情は無意識の中で生き続けているというわけですね」
フ「そういうことです。そして閉じ込められた記憶や感情が人間の行動などに大きく作用しているんですが、無意識の中にあるために本人はそれに気がつくことができないんです」
レ「それは厄介ですね」
フ「はい。不具合があるのにその原因がなんだか分からないというのはまことに厄介です」
レ「それで、どうしたら改善するんでしょうか?」
フ「無意識の中に閉じ込めた記憶や感情を自覚する。つまり意識できるようになればいいわけです」
レ「なるほど。それが無意識の意識化なんですね」
フ「はいそうです」
レ「でも、無意識の中にあって気づくことが出来ない記憶や感情をどうやって見つけるんでしょうか?」
フ「実は、無意識の中にある記憶や感情が表に現れることがあるんです」
レ「えっ、そうなんですか?」
フ「はい」
レ「それはどんなときに現れるんでしょうか?」
フ「具体的には夢の中だったり、言い間違いの中に現れます」
レ「夢や言い間違いの中にですか?」
フ「ええ。例えばテストの前日の夜に学校が火事になる夢を見るとか、会議の冒頭に議長が『これより会議を閉会します』といい間違えてしまうというような形で現れるのです」
レ「なるほど。つまりそれらを拒絶している感情が夢や言い間違いとなって現れるということですね」
フ「そういうことです。ですからこうした夢や言い間違いを分析することで、その人の抑圧された記憶や感情を見つけることが出来るわけです」
レ「具体的にはなにか治療事例とかありますか?」
フ「そうですね。アンナさんの事例なんかが分かりやすいかと思います」
レ「それはどのようなものでしょうか?」
フ「アンナさんは才女でしたが21歳頃から意識障害、言語障害、視覚障害などが発病しました。また、コップから水を飲むことができないという特徴もありました。彼女はカウンセリングの中で少しずつ過去のことを思い出すようになり、あるとき嫌いだった家庭教師婦人の飼っていた犬がコップから水を飲んでいるのを目撃した事実を思い出したのです。そしてカウンセリングの中でそのときの嫌悪の感情を表現しました。すると彼女はなんとコップの水を飲めるようになったのです」
レ「ほぉ」
フ「彼女は当時、嫌悪の感情を表すことを我慢してその記憶を無意識の中に追いやったんです。しかし、その記憶や感情が無意識の中で働き続けてコップから水が飲めないという症状になって現れたと私は考えました」
レ「なるほど」
フ「そして彼女が嫌悪の感情や当時の記憶をもう一度意識しなおしたことで症状が消失したと考えたわけです。つまり無意識の意識化です」
レ「う〜ん。それは興味深いですね」
フ「私の研究はその後の研究者たちによって否定されたり反論されたり修正されたりしましたが、今でも様々な療法の基になっているんですよ」
レ「そうでしたか。ところで抑圧される記憶や感情ってどんなものがあるんでしょうか?」
フ「そうですね、よくあるのは忘れたい事実、認めたくないこと、許されない願望などです」
レ「そうですか。なんだかちょっと分かる気もしますね。いや〜、今日は本当にどうもありがとうございました」
フ「いいえ、こちらこそありがとうございました」
レ「それでは今日はこの辺で終わらせていただきたいと思います。お疲れ様でした」
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