NEC ミニノートPC  
「BL300/TA6」の
分解とメモリ交換



以下に記述されている作業は、皆さん各自の
責任において行ってください。
(こちらでは一切責任を持てませんので)

【注意!!】分解すると、
メーカーの保障は受けられなくなります。

(分解・組立に自信がない方は
行わない方がよいと思います)




今回はBL300/TA6Rのメモリを2GBに増やす
作業を行ってみました。スロットは1つしか
ないので、交換作業になります。

交換するメモリは、バッファロの
「D2/N800-2G/E」です。



NECのミニノート「BL300/TA6R」です。
2GBへのメモリ交換作業を行います。
この機種、メモリ専用の蓋がないので、
本体をかなりのところまで分解する
必要があります。
まず、裏返してバッテリをはずします。
SDカードスロットにカードが入っている場合は
SDカードも抜いておきます。
   
HDDをはずします。黄色のネジをはずし、
HDDの黒い「ベロ」をひっぱって下さい。
裏面にあるネジをすべてはずします。
このとき、ネジの種類と場所がわかるように
しておいた方がよいと思います。
 
たとえば、こんな感じに。 つぎにキーボード押さえ兼LED表示パネルを
はずします。
その前に、傷をつけないように、マイナス
ドライバにテープを巻きます。
 
こんな感じにあてて、ゆっくりとじわじわ
力を入れるとパネルがはずせます。
パネル下部の右側はこんな感じ。
 
そして、左側はこんな感じです。 キーボードをはずします。決してあせら
ないように。
ケーブルを止めている黒い細長い板を、
マイナスの精密ドライバなどで上に
あげます。
(90度回転して上向きになるようにします)
ケーブルを傷つけないように、慎重に
作業する必要があります。
 
次に、キーボードの下のコネクタも同様に
はずします。
本体左上のモニタコネクタをはずします。
つまみをしっかりもって、ジワリと上に
ひっぱります。
 
無線ユニットのケーブルを止めているテープを
はずします。
シワにならないよう、なるべくキレイに
はがします。
テープを別の場所に移し、ケーブルを注意して
浮かします。
 
無線ケーブルのコネクタを注意してはずします。
決して強い力を入れずに、左右に動かしながら
ゆっくりと上にはずします。
ケーブルが外れたら、無線ユニットを
はずします。
その前に、PC本体のフレームの
導通部分に手を触れて、静電気に
気をつけながら作業します。
 
液晶画面をはずします。ヒンジ部の2本のネジを
はずせば取れます。まずは右側から。
黄色の○印のネジをはずします。
同様に左側もはずします。
 
これで液晶画面がはずせました。 いよいよ本体の分解です。表面のネジを
すべてはずします。このときも、各ネジの位置が
わかるようにしておいた方がいいでしょう。
 
上カバーがはずれ、マザーボードが
見えてきます。
静電気で部品を破壊しないように、ICなどの
部品には絶対に手を触れないでください。
念のため、導通部分に手を触れてから、
作業した方がいいと思います。
ここで特に注意すべきことは、
マザーボードを止めている
ネジの場所をキチンとおぼえて
おいた方がいいということです。
今までのネジの取りはずしで、
穴があいたところがいくつか
ありますので、まぎらわしいからです。
 
わたしはよく、こうして目立たないように
マジックでほんの小さな点を書いておきます。
マザー基板とスピーカを
つないでいるコネクタを
はずします。
けっこうかたいので、
基板を傷つけたり、
コネクタを破損しない
ように注意してください。
 
基板に固定してあったテープを利用して、
こんな感じにしておくとよいでしょう。
(こうすると基板をはずすときに邪魔になりません)
ACアダプタのジャックをはずします。
ネジをはずすと留金具がとれます。
 
電源ジャックは、このように上にはずして
おきます。
左側から、ゆっくりとじわじわ力を入れながら
上の方にマザーボードを上げていきます。
この裏側に、メモリボードがついています。
 
これでやっと、マザーボードがはずせました。
黄色の部品がメモリボードです。1スロットしかない
ので、増設はできず、既存のものとの交換になります。
今回用意したのは、バッファロの
「D2/N800-2G/E」です。
ちなみにこの型番の最後に「/E」とあるものは
法人向けなので格安です。
インターネットでは個人でも購入できます。
容量は2GB。ノーマルの2倍ということになります。
 
注意書きに書かれていることは守りましょう。 既存のメモリをはずします。
 
2GBのメモリを挿します。 両側のロック金具がきちんとしまっているかを
確認してください。
 
あとは逆の順序に組み立てていきます。
マザーボードを止めるネジの位置をよく確認
してください。
電源ジャックとスピーカのコネクタも、
忘れず取り付けてください。
各ネジは仮じめしながら、しめ具合が均一に
なるようにしめていきます。
無線ユニットをとりつけます。
ケーブルは画面のヒンジの方から、
フレームのツメとケーブルがあたって
できた「痕」を頼りにセットします。
右上の大きな○印のヒンジの部分は
少し余裕がないと、画面の開閉に
支障をきたしますので注意。
無線のコネクタは、上が黒線、
下が白線ケーブルをそれぞれ
接続します。
 
液晶画面のコネクタをセットします。
このときも、ヒンジの部分のケーブルに少し
余裕があるかチェックしてください。
取り付け後、透明なつまみは倒しておきます。
無線ユニットを止めているテープを
貼りなおします。
丁寧に作業してください。
 
キーボードコネクタの下のケーブルをセットします。
次に、キーボードのフィルム配線をコネクタに
セットします。
キーボードのケーブルが短くてちょっと大変かも
しれませんが、落ち着いてジワジワと挿入し、
奥までささったら、ロック板を下げてください。
ケーブルのささりが甘いと、トラブルのもとに
なりますので、注意して取り付けてください。
キーボード自体は、まず
下側を本体の溝に差し込み、
その後、キーボードの上側の溝と、
押さえパネル(LED表示と電源
SW付のカバー)の突起とが
うまくかみ合うようにセットします。
 
裏返して、まず黄色の部分のネジを締めましょう。
その後、裏面のすべてのネジを締めてください。
ここでも、各ネジのしめ具合が均一になるように
しめてください。
そして、HDDをセットし、2本のネジで止めてください。
(ベロは中にしまってください)
バッテリをセットします。これでメモリ交換作業は
完了です。
PCを起動し、コントロールパネルの
システムで、メモリ容量が増えて
いるかを確認してください。



ちなみに、わたしはこれまで4台のBL300/TA6に対して、
同様のメモリ追加(交換)を行いました。

そのうちの1台はOSをWinodwsXP-Professionalに変更し、
「Microsoft VirtualPC」をインストールしました。
(もちろんマウスの制御キーは「右Ctrl」に変更しました)

Microsoft VirtualPCでは、Ubuntu-LinuxとPC-DOS6.3を入れて
遊んでいます。Ubuntuでは、ネットワークがDEC社の
ユニットとして検知されるので、今のところ
有線接続でしかインターネットできていませんが、
それなりに楽しんでいます。

メモリを2GBに交換したことで、
レスポンスがよくなった感じがしますが、
交換前にレジストリの最適化なども
行っているため、完全ノーマルとの
比較はできておりません。

なお、BIOSのバージョンが
古い場合、グラフィックRAMが最大で
64MBまでしか確保されません。
また、充電ができないというトラブルも
あるようです。
このような場合
BIOSをアップデートすると
改善します。
(グラフィックRAMは最大128MBに)
詳細はNECの「121ware」サイトを
ご覧ください。