日々の抄

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  ひさしぶりで

2004年4月8日(木)   ジャカルタに住む若者への便り

 昨年の9月から連絡が途絶えずっと案じていました。あのときはSARS騒ぎで大変なときでした。

 仕事と学問を両立させている由、いいね。ただ、無理をして体をこわさないようにして下さい。いままで学んできた航空工学の知識を活かせる職場とは、いいところを見つけたね。これで不安に駆られることなく生活できるね。私としても可愛い息子が、ひとつの階段を上がった感じがして嬉しい。こんど日本に帰ったら会いたいね。高校の同級会は一度も開かれてないし、少数の友人間以外同級生がどうしているかわからないようだ。私も消息を知っているのは数人だけ。

 いま、日本では、幼児への虐待、親の子供殺害が頻発。また小学生への暴行、誘拐もたびたび起こっていますし、殺人事件も日常茶飯事で、大きな事件も1週間もすれば忘れ去られ、つぎつぎに刺激的な事件が起こっています。一方、政治の面でも多数の議員を擁する自民、民主党が改憲へまっしぐらです。また、東京都の公立学校では卒業式での君が代斉唱時に起立を拒否した職員が200人ほど処分されています。私の年齢だと、君が代を歌えと命令されたのでは、素直に従えない人が多いかもしれない。歌う人を否定しないが、歌うことを強制し、それも処分をちらつかせて命令されることには大いに反発を感じています。たぶん私がその立場なら従わなかっただろうと思っている。

 いずれもインターネットなどで承知している事件、ニュースばかりと思うが、最近は日本という国(正確には、現在のトップダウンに慣らされた日本国民)にあきれているし、腹立たしいことばかりです。

 私は今年度も昨年と同様に講義にいきます。来週の火曜日が初講義です。3月の最後の講義が終了してから3週間も経過しているので、だいぶ鈍っていますが、いまは仕事ができるだけ嬉しい気分です。私は元気です。

 ではまた。次のメールで最近の生活の様子を知らせて下さい。元気そうでよかった(^o^)。

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